七五三や結婚式などで、小さなお子さんや赤ちゃんがいるママさん達もお着物を着たくなります。
「崩れないように着せてください」
んーーーー
なかなか厳しいお願いをされちゃうんですね。
着付け師としてはもちろんそのつもりですよ。
ただ、「抱っこ」がどうしてもお着物の大敵になってしまうんですね。
よくある乱れポイント
胸元
ここは一番小さなお手てが触る場所ですね。
ましてやいつもと違うV(ブイ)の形はお子様にしたら触りたくなってしまいます。
それでも最も崩れにくくするのであれば、比翼衿や重ね衿(伊達衿)を使用しない、シンプルな胸元をオススメします。
着物の種類で言ったら「訪問着」「付下げ」「色無地」「江戸小紋」などでしょうか。
留袖は比翼という白衿があるため、これを引っ張られると戻すことが難しくなります。
また、訪問着や付下げ、色無地などに「重ね衿(伊達衿)」をつけると、留袖と同じように引っ張られると戻すことが出来ません。
なのでここはシンプルに襟元を決める方がいいでしょう。
もし、それでは淋しいと感じるようなら長襦袢の半衿を刺繍衿にしてみたら、華やかさがアップしますよ。
帯締め
これは帯結びをしっかりホールドする為のもので、お着付けの際は背中の空気をしっかり抜いてかなりきっちり締めます。
位置としては、ちょうど抱っこちゃんの足が引っかかりやすいため、お子様にしたら乗せやすいんでしょう。
ベストの場所は帯の上下左右の中央です。
が、ずっと足で押され続けて下の方に下がってしまっているのをよく見かけます。
これは下がらない方が奇跡です。
ただ、少しでもズリ下がるのを防ぐためには、平組の帯締めにする事をオススメします。
平組の方が帯自体との接地面が広いので、丸組のものよりも動きにくいですよ。
扇子や末広、帯締めなどの飾り
これらは最高にお子様の好奇心をくすぐるアイテムです。
扇子や末広
末広などご自前のものであれば最悪壊れてしまっても仕方がないと諦めることとして、貸衣装のものの場合は買取り・弁償ということになってしまうかもしれません。
特に末広はもともと仰ぐものではなく、帯に挿しておくアクセサリーのなので、全開にすると閉じなくなるなんて事もありますから注意してくださいね。
帯締め飾り
帯締めに金糸で出来た飾りが付いている事も。
飾る場所は左の腰部分でブラブラ揺れてお子様の興味を引きます。
引っ張られないようにしたいです。
もし絶対つけたいものでなければ、万が一を考えて「今回は使用しない」という選択もアリではないでしょうか。
そのほかのドッキリシチュエーション
小さなお子さまがグズってママの足元にしがみ付いて・・・
そのくらいでは裾が落ちる心配はありません。
その代わり、ちゃんとクッションになる補正をしてしっかり腰紐を締めましょう。
グズって泣いてママの置物に顔をうずめる・・・
もっとも焦る瞬間かもしれません。
必死にママを求めるお子さまを、グイッと遠ざけるなんて、正直出来ないですよね。
だったらポリエステル素材の洗える着物にしたらいかがでしょう。
最近は技術が進み、シルクと区別がつかないポリエステルがあるんです。
もしレンタルを探すのであれば、この「洗える着物」を選択肢に入れてください。
(ただし、口紅などの油性の汚ればダメですよ〜。気をつけてくださいね。)
まとめ
小さなお子さまを絶対抱っこをしない!なんて難しいですよね。
それでも出来ることなら、一緒に参列されるご主人さまやご家族さまに活躍してもらってください。
すこしでも安心してキレイな状態でママさん達に大切な日を過ごしてもらいたいですから、着付け師からの提案をさせていただきました。
ハッピーな1日をお過ごしください?
ブルージュは着付けの専門店。お家で着物をきてみませんか?
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