現代で着物を着る機会というと、
結婚式や卒業式、成人式に七五三・・・など
どうしてもしっかりした礼装・準礼装のものばかり。
着物には普段着と言われる分類もあるのに、なんか勿体ないな。
もっと楽しむチャンスがあったっていいんじゃない?
普段着ってどんな着物?
一般的に着物で普段着というと「小紋(コモン)や紬(ツムギ)、お召し(オメシ)」など。
これらは 普段着 ??? 遊び着✨ なので、衿合わせ以外は窮屈なルールはありません。
(衿合わせは必ず左側が上ですよ〜)
出かける場所やそのお着物とのバランスを考えれば、帯は名古屋帯でも半幅帯でも兵児帯でもいいんです。
履物だって草履でも下駄でも、ブーツでもいけますし、半衿や足袋の色・柄・素材、なんでもOK。
着物は堅苦しいなんてなんのその。
髪型だって絶対まとめなきゃいけないわけではありません。
「普段着」はどこで手に入れる?
もちろん呉服屋さんで購入できます。
ただ、着物を着たことがほとんどない人や、試しに着てみたいっていう人にとっては気が引けちゃいます。
そこで、気軽に着物に手を伸ばしてもらう3つの方法がこちらです。
1. 貸衣装でレンタル
礼装のお着物に比べて、普段着の着物のレンタルはイメージしにくいですか?
結構あるんですよ。
ここ数年、観光地などでよく見かける着物姿の多くが「レンタル着物」を利用されています。あれも夏以外は小紋などの普段着を着てますね。
また、インターネットで「レンタル 小紋」「レンタル 紬」と検索すると、かなり出てきます。
礼装の貸衣装をしているお店でも扱っているところが結構あるようですね。
2. 買ってみる?リサイクル着物
「着付けも覚えたい」「自分のものが欲しい」と思ったら、まずはリサイクル着物(中古着物)はいかがでしょうか。
神楽坂や浅草、六本木に銀座、人形町など、東京でもあちらこちらにお店があります。
店に行くと、着物も帯も山のようにあるので、まるで宝探しをしてる気分。ただ、リサイクルのお着物は丈が短かったりしますので、実物を見て手で触って検討してください。
実際にお店に行けばスタッフさんにいろいろ聞くこともできるし教えてくれます。だからまずは行ってみてアレコレ教えてもらうのがベストだと思います。
みるも勉強で楽しいですよ!
お家のタンスに眠ってない?
お客さまから「家に着物はいっぱいある」「何年、何十年とタンスにしまいっぱなし」「譲れる相手がいないから」なんて話をよく聞きます。
お若い頃にローンを組んで仕立てた着物や、お母様に買ってもらったものなど、陽の目をみることなくお家で眠っているんですね。
あーーーー 勿体ない!
着物だってサイズがあるから、自分にぴったりなものにはそうそう出会えないかもしれませんが、帯や小物はかならず出番があります。
しかも昭和初期や大正時代のものなんて、素晴らしすぎて欲しがる人がいっぱいいます。
なので、
「着てみたいな・・・」そう思ったら、まずはお母様やお祖母様などに聞いてみて。なんなら親戚にも聞いてもらって。
びっくりするほど素敵な普段着が出てくるかもしれませんよ。
まとめ
普段着はまさにファッション?
これらの柄やデザインは、私の「着物」「和」という固定概念をいい感じで壊してくれます。
クリスマス仕様のサンタさん
オリンピックスポーツが刺繍で描かれていたり
ピアノやクラリネットなどの楽器
ヨーロッパの街並み
刺繍で描かれた海のグラデーション
楽しくて可愛い、犬や猫や小鳥
カッコよすぎるほど鮮やかな大輪の華
・・・
こんな遊び心ってワクワクしませんか?
着物は年齢制限やデザインの流行がありません。
(本人の好みの問題だと思います)
自由な発想で好きな組み合わせで、着るだけで気分が上がる魔法のアイテム。
楽しみのひとつとして、ぜひ普段着を利用してみてください。