この3月は着付け師にとっても心はやる季節のひとつ。
例年なら「袴・袴・袴」と卒業袴三昧になるところですが、
今年はお母様たちのお着付けにご縁があるようです。
当日は何を着る?
ママたちの衣装は訪問着や付下げ、色無地や一つ紋が入った江戸小紋などの準礼装が多いです。
ただご家族のイベントですし、主役はお子様達ですので、付下げ小紋などでも十分良いのではと思います。
そして帯は袋帯でキリリと二重太鼓を結びましょう。
この二重太鼓は「喜びを重ねる」という意味で、お祝い事にぴったりの格のあるむすびになります。
天気が心配?雨だったらどうしよう
お天気ばかりはわかりません。
でも、せっかく準備もしたし、雨だから・・・って諦めるのは残念ですね。
会場の入り口まで車で行く!
やっぱり着物が着たい!
そんな時はこんなことを気をつけましょう。
草履
雨草履を履くか、雨用のカバーを草履につけましょう。
それがないなら、雨ブーツで出掛けて会場(室内)で履き替える。そんな方もいらっしゃいます。
雨具
雨コートを着ましょう。
上半身を100均の雨ポンチョを着て、腰から下に大判の風呂敷を巻く・・・
そんな意見も聞いたりしますが、和装用のコートを手に入れた方がいいです。
上下に分かれたタイプの方が身長問わず使えるのでオススメです。
着物の着方
お着付けの時、長襦袢をいつもより短く着せてもらいましょうね。
そして、出かける時に着物の裾をまくり上げ、帯の上部にクリップか洗濯バサミで挟み止めます。
このやり方は着付け師にちゃんと教わってください。
帰りは自分でやらなくてはなりませんから。
もし可能ならば、洗える素材の着物を着る方が安心です。
準備
予備の足袋。水気を拭くタオル。濡れたもの(雨具など)を入れるビニール袋。
これらを必ず持って行きましょう。
歩く際は泥ハネに気をつけて、水たまりを踏まないように気をつけましょう。
着付け師からのお願いごと
ママ達の中にはご懐妊されている方も多くいらっしゃいます。
お家族さまにはまだ内緒だったとしても、大事な体のことですから必ず着付けしに言ってください。
着せ方から注意することなども変わってきます。
無理はせず、体調が万全なうえでお着物を楽しみましょう。
まとめ
お客様からこんなお話しがありました。
着物と帯を、実のお母様と義理のお母様、それぞれから借りました。 義理のお母様の着物はこれまで着たことがないのでできたら着たい。 だけど、お客様の方が背も5cm以上大きいため着れるか心配。 コロナのために東京まで来ることができない両方のお母様たち。 その想いだけでも身につけて卒園式に行きたいんです。
との事でした。
当日、小さいと言われていた義母様のお着物を羽織ってみて、着れる!おはしょり出る!それを確認して、実母様の帯を締めてお出かけされました。
こういう優しい気持ちがこもったところが、着物のステキなところですよね。
あるお宅では、ママのお着付けを間近で観察していたお嬢さんが興味津々。
「わたしも着物着たい〜〜〜」
なんて嬉しいお言葉をいただいちゃいました。
ぜひ七五三で着ましょうね。
この春、お子様の卒園、卒業を迎えられた親御さま。
誠におめでとうございます!!