四季に合わせたり、
ちょっと先取りしてモチーフやデザインを楽しむことが
着物でのお洒落の楽しみ方ですね。
今日は冬ならではの文様を二つ紹介します。
どちらのお柄も、冬だけでなく通年楽しむことができるのですが、
あえて季節感を出したい時にオススメしています。
植物: 椿(ツバキ)
色は赤やピンク、白と様々で
大きく存在感たっぷりな花びらの中央には黄色のおしべがたっぷりと。
春の到来を伝える木で、
茶道では茶木として茶室のお庭に植えられ
好まれてきました。
神社では神儀に使用されたりして、
聖なる木とも言われているそうです。
ただ、大きな花が首のところからポロリと落ちるため、
お武家さんには好まれませんでした。
ポロリと落ちたあとの様子も綺麗なんですけどね。
椿は見た目の華やかさから
モダンにもアレンジがしやすいため
草履やバック、帯留めなどの小物にもたくさんデザインされています。
近年ではネイルに椿を描いてくる女性も多く見かけられますよ。
自然: 雪(雪の輪・結晶)
「雪輪」は雪の結晶をまるく花のようにデザインしたもので、
ラインで描かれとても繊細で柔らかい印象を与えます。
雪といえばまさに季節は「冬」なのですが、
今では「涼」のイメージが感じられると夏の浴衣に使われることもあるんです。
さらに、この雪輪の中にいろいろな植物や動物、小物などを描いた
「雪輪取り」というものもあり、
これは華やかな模様が多く、礼装などでもよく使用されています。
また、雪にちなんで美しいデザインが「雪花」。
雪の結晶をまるでお花のようにデザインしたもので、
刺繍や染めでのデザインをよく見かけます。
これはとても儚げで、あまりに美しく、
日本ならではの美意識を感じさせてくれますね。
まとめ
今回は「椿」と「雪」の二つでしたがまだまだありますよ。
紹介していくので楽しみにしていてください。